初めてのAI小説執筆|Chat GPTで書く簡単な方法をプロ作家が解説

こんにちは。AIと書くミステリー作家の中原真緒です。今回は、超入門記事です。

「AIを使った小説執筆に興味はあるけれど、何をすればいいのか分からない」という方に向けて、AIの簡単な使い方をご紹介していきます。

使用するのはChat GPTの無料版です。

Chat GPTはどうやって使うの?

まずは登録してみましょう。OpenAIの公式サイトにアクセスするか、スマホのアプリをダウンロードして、新規作成をしてください。

アカウントにサインインすると、こんな感じの画面が出てきます。

(iPhoneアプリ版 / 2025年9月現在)

画面下部にあるテキストボックスに、LINE感覚で質問ややってほしいことを書くと、すぐに答えてくれます。

型にはまった命令文でなくても大丈夫。大雑把な質問でもちゃんと意図を汲んで、必要な説明をしてくれます。

AIは過去の話を覚えているので、1作品に対して1つのチャットでまとめて相談すると、会話がスムーズになります。

また、Chat GPTは日付情報を出してくれないので、毎日会話を始める前に「今日はXX年XX月XX日です」と自分で日付を書いておくと、のちに見返す時に楽になります。

ChatGPTで小説を書くコツは?

Chat GPTで小説を書くコツは、たった3つです。

①いきなり完成品を作ろうとしない
②質問上手を目指す
③量産と深掘りを分けて考える

ひとつずつ詳しく見ていきましょう。

①いきなり完成品を作ろうとしない

Chat GPTは対話型のAIと言われています。話しかけると人間のように返事をしてくれるし、「こういう小説書いて!」とリクエストすれば、まあまあ面白い話が数十秒で生成されます。

ですが、単語数文字やアイデア一行だけでは、受賞レベル・商業レベルの全文を書いてもらうことはできません。伝えながら、少しずつ作っていく必要があります。

いきなり完成品を出させようとする命令ではなく、自分の考えや相談したいことを伝えて、AIから返ってきた回答を元に、また自分も返事をする……ということを繰り返して、力を合わせて答えを探していきましょう。

時には、自分の意図したことが伝わらなくてイラッとすることもあるかと思いますが、そういう時こそ怒らず、何が間違いでどういう風に改善したいのかを説明すると、自分の中でもやりたいことが整理できます。

②質問上手を目指す

(普通の会話なら全く気にしなくていいのですが)プロット作りなど、明確なゴールや目的があって会話をする際には、質問の仕方に少しコツが要ります。答えて欲しい質問があるときは、Chat GPTが回答しやすいように、少し工夫した質問の仕方をしましょう。

×な例:かっこいいキャラってどんな感じ?
⚪︎な例:ファンタジー小説で、読者にかっこいいと感じてもらえるキャラは、どんな特徴がある?

この例では、前提条件「ファンタジーを読む読者」と、欲しい回答が「特徴」であることを明確に書いています。

最初は難しく感じるかもしれませんが、会話をしているうちに、Chat GPTの癖や、どういう質問をすれば満足な回答がもらえるのかが掴めてくると思います。

③量産と深掘りを使い分ける

Chat GPTは、回答の仕方をリクエストすることができます。

たとえば「いまからアイデア出しをしてストーリーを決めるぞ!」という時は、なるべくたくさんのアイデアを一気に出してもらった方が、気に入るものが見つかりやすくなります。

逆に、プロット作成中で「犯人の動機について、彼の生育歴から思想を考えたい」なんていう時には、ひとつの説をじっくり話し合った方がいいものができます。

量産のプロンプト例:
首を絞めて人を殺すことに異常なこだわりを見せる犯人の理由を、30個箇条書きで出して。ひとつひとつの説明は要らない。

深掘りの例
21手形に執着がある にする。ここからは、犯人がこの心理に至った背景を、生育歴から話し合おう。

こんな感じで、目的に合わせて、出力してほしい形式や量を指定すると、執筆の参考になるアイデアが出てくると思います。

簡単なAI小説のプロンプト例は?

ここからは、さらに具体的な実例を交えてお伝えしていきます。

プロンプトとは、Chat GPTに指示を出す命令文です。いままでご紹介してきたように、普通にチャット感覚で話すだけでも十分有用なのですが、よりカッチリ作りたいときは、プロンプトを使いましょう。

「Chat GPT 小説 プロンプト」で検索していただくと、結構たくさん出てきます。ただ、検索上位のほとんどがAIのプロ(小説に関しては素人)の方が書いた記事なため、新人賞に投稿するなど、本格的に使うにはやや非実用的なものが多いです。

(※AIのプロの解説ですので、自力でプロンプトを作るなど応用したいときにはとても参考になります)

今回は初心者向けということで、簡単だけど、商業レベルで普段使いできるプロンプトの例をご紹介します。コピペしてお使いください。

①役割と会話の目的(ゴール)を理解してもらう

役割とは、Chat GPTにどういうスタンスで会話をしてほしいかを指定するものです。

まずはおまじないだと思って、この1文を入れてください。

今日はXX年XX月XX日です。

君は大手出版社に長年勤めている有能な文芸編集者です。
今から僕の新作小説を作るので、手伝ってください。

読者目線なのか編集者目線なのか、そしてどんなジャンルなのかによって、AIの回答スタンスは異なります。欲しい回答に合わせて、役割をお願いしてみましょう。

②概要を伝える

「小説」と一言で言ってもいろんなジャンルや形式がありますよね。

実際にストーリーやキャラの話題に入る前に、まずは概要を明確にしておきましょう。

#概要
ジャンル:一般文芸・ライトミステリー
作風:人が死なない日常謎
形式:連作短編
現在考えているアイデア:
・現代日本。架空の地方都市の高校
・部員2人の部活。廃部寸前

#キャラ
主人公:全てにおいて慎重な男子高校生
ヒロイン:全てにおいて行動が突発的な先輩女子

理解できたら、内容を簡潔にまとめて出力してください。

書きたいものがある程度決まっている場合、「#」を使うことで項目を分られるので、AIが理解しやすくなります。ただ、いきなり分類して考えをまとめるのは大変だと思うので、慣れたら使ってみるくらいで大丈夫です。

まだ概要すら思い浮かんでいない、ノーアイデアから始めたい時は、こんなプロンプトがおすすめです。

これから新作小説を書きたいんだけど、何も浮かんでいません。まずは何を考えるべきかを、ステップバイステップで教えて。

この聞き方をすると、AIはいくつかの選択肢を提示し、ユーザーへヒアリングするように質問をしてきてくれます。それに答えていくと、自分がやりたかったことが何なのか見えてくるはずです。

③よい答えがもらいやすい質問の仕方は?

さあ、ここまでインプットしてもらったら、いよいよ会話の幕開けです。

とにかくたくさん会話をして発想を伸ばす! これが一番の早道なのですが、それだけでは少々味気ないので、ひとつ、便利な質問方法をお伝えします。

僕がほぼ毎日使っているプロンプトです。

(AIが出してきた案が微妙だった場合)
君が出してくれた案はAAだったけど、それだと〜〜になっちゃう気がする。
僕はBBがいいと思うんだけどどう? それでもやっぱりAAの方がいいかな?

なぜこんなまどろっこしい聞き方をしてるかというと、これはChat GPTがユーザーの意見に賛同しやすい設計になっているからです。

普通にBBはどう思う? とだけ聞くと、「それは素晴らしいですね!」「完璧な案です!」と乗ってきて、よいところを中心に述べる回答が生成されます。

でもこれだと客観的ではないので、GPTが出した案と平等に比較してもらうために、「AIの回答に否定的な理由の説明自分が考えた代案それでもやっぱりAAの方がいいかな?」という聞き方が結構有効です。

④Chat GPTの便利機能「パーソナライズ」を使う

先ほど「①役割と会話の目的(ゴール)を理解してもらう」の項でご説明した、「君は大手出版社の〜」のくだり。実は省略できます。

Chat GPTの設定画面の中に、パーソナライズという項目があります。これは、Chat GPTに覚えておいてほしい情報や、どういう回答をしてほしいかをあらかじめ入力しておくものです。

(左下の自分の名前のアイコン>設定 で表示)

GPTに求める特徴のところに、「大手出版社に長年勤めている有能な文芸編集者として、作品にアドバイスしてほしい」と書いておけばOKです。

自分について知っておいてほしいことは、会話の内容に直結します。執筆歴やどんなジャンルの小説を書くのか。新人賞を目指しているのかウェブ投稿サイトのランキングを上げたいのかなど、目的を書いておくと、会話のミスマッチが減ります。

※個人情報は絶対に書かないでください。具体的に特定に繋がりそうなことはやめて、最低限知っていてほしいことだけ書きましょう

まとめ:

それでは初めてAIで小説を書く3つのコツを、改めておさらいしましょう。

Chat GPTで小説を書くコツ

①いきなり完成品を作ろうとしない
②質問上手を目指す
③量産と深掘りを使い分ける

AIと一緒に小説を書くのは、自由で楽しい創作活動です。

最初の一歩は、小さく・気軽に・たくさん話すことから。ぜひChat GPTと仲良くなって、執筆力を加速していきましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

ミステリー作家。AIと一緒に小説を書く方法を考えるひと。目標は「AIで無駄な作業を減らし、本文執筆時間を増やして、芸術性を高める」 ※中原は商業とは別名義であり、アイコンはGeminiで生成した架空の人物です。