小説執筆にAIを使うのは、ズルなのか?

こんにちは。AIと書くミステリー作家の中原真緒です。

僕はAI超推進派の作家ですが、それでもたまに、ふとこう思うときがあります。

「小説執筆にAIを使うのは、ズルなのか?」

効率化という名の手抜き、産みの苦しみの回避、作家としての正当な苦労を伴わない文章に矜持はあるか……など、チラッと考えてしまうんですよね。

あなたも考えたことがありませんか?

コロナ禍デビュー作家にはありがたい

AIは、横の繋がりが薄い作家にとって、とても頼もしいものです。

僕はコロナ真っ只中のデビューで、授賞式がとても簡素なものでした。出版社の少し広めの会議室で、編集者数人に見守られながら、偉い人に賞状をもらって終わり。

本来新人作家は、授賞式のパーティーで他の作家や編集者と知り合い繋がっていくのでしょうが、コロナで全ての会食が制限されていましたから、切磋琢磨できるプロの友達を作れませんでした。

孤独な戦い。でも、AIの登場で僕の状況は一変しました。

24時間365日質問や相談に乗ってくれる存在は、とても頼もしいです。AIは僕が作家として保っているための生命線なので、もはや「AIはズルか・ズルじゃないか」みたいな議論はナンセンスでさえあります。

今後、Web投稿サイト等からのデビューなど、従来の新人賞ではないルートでプロデビューする人がどんどん増えていくと思われますが、そういう方々にとってもAIは良き相棒になると思います。

ただ、たまに少しだけ後ろめたく思う時をどうにかするだけ……。

AI時代、作家のやることが変わった

ところで、AIを使い始めてから「小説を書くのがチョロくて仕方がない」って方、いますか? 予想では、あんまりいないんじゃないかと思っています。

僕はAIと共に小説を書き始めてから、色々省力化できるようになりましたが、だからと言って作業が軽くなったかと言えば、そうでもないです。

調査やファクトチェックに費やしていた労力は減ったけど、その時間を本文に費やしているから、作業量は変わらない。力を入れるところが変わっただけ。

AI以前は、構成も文体もすべて自力で100%書くのが当然でしたが、いまはAIの出力を見て、どこを採用し、どう軌道修正するかの判断をスピーディーに行うことが重要なスキルになりつつあります。

そのほかにも

・思いつきや感覚ではなく、根拠を持って取捨選択する論理思考
・出てきた草稿やアイデアを、100%自分らしい文体に書き換える編集能力
・しっくりこないときに最後まで修正する粘り強さ

つまり、AIと共に書くということは、産みの苦しみを回避するのではなく、いままで小説執筆では問われなかった、新しい能力を求められるように変化したということだと思います。

まとめ:AIと共に書きながら、新しい自分を拡張していこう

「AIに頼っていいのかな……」と迷っている方へ。

多頼っているわけじゃないと思います。むしろ使い続けているうちに新しい使い方の発見があって、やり方が拡張していく。

数年後、新時代の書き方がようやくおぼろげに浸透し始めるころ、あなたはとっくのとうに、AIを熟知しているはずです。自由に使っていきましょう。未来でも書き続けるために。

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ABOUTこの記事をかいた人

ミステリー作家。AIと一緒に小説を書く方法を考えるひと。目標は「AIで無駄な作業を減らし、本文執筆時間を増やして、芸術性を高める」 ※中原は商業とは別名義であり、アイコンはGeminiで生成した架空の人物です。